文京ダイバーシティ・ユネスコ協会
設立 趣意書

2024年4月

 わたしたちは、東京都文京区に、「文京ダイバーシティ・ユネスコ協会」を設立します。

 本協会は、「UNESCO憲章」の大切な精神である、真の平和と人間の尊厳のため、この地域に関わる多様で多世代の人々が、互いを知り尊重し合う、ダイバーシティな関わりの場をめざします。

 「文教のまち」として知られる文京区は、江戸時代から続く学問の中心地である東京大学をはじめ、多くの大学が集まり、住民の教育意識も高いまちです。

 教育とは、「すべての人が公平に学べる場」(日本ユネスコ協会連盟・世界寺子屋運動の精神)であることが出発点となります。人間の根源的な欲求である真理の探究と、思想、知識を公平に分かち合い深め合うことこそが、真の平和へ繋がると考えます。

 私たちはダイバーシティを掲げ、“違い”を尊重し合うことから、すべての人が公平に学び合う機会を、次世代を担う子どもたちと共につくって行きたいと考え、この地に本協会を設立することにいたしました。

 真の平和とは何かを考えた時、わたしたちは、「子どもたちが安心して暮らせる社会」を思い描きました。安心とは、身体の安全だけでなく、精神の安定を意味します。

 まずは私たちの住むまちから、子どもたちの心理的安全性を確保し、やりたいことに前向きにチャレンジできる環境をつくって行きたいと考えます。

 そのため本協会では、子ども・青年たちを中心とし、大人はそのサポート役となり多世代で活動を行う所存です。

 子どもたちの世界には元々、差別はありません。

 子どもたち中心に活動することで、世代を超え、国籍や人種に関わらず、ハンディキャップを理解し合う、ダイバーシティな繋がりが広がって行くことでしょう。

 高らかに「平和」をうたい目指すのではなく、大人も子どもも共に学び育つ中で、互いを尊重する心が育つことを目指し、活動して参ります。

本設立趣旨にご賛同いただき、ぜひ共に活動くださるようお願い申し上げます。